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「南蛮貿易が盛んだった平戸の歴史を紐解く旅」

平戸港

オランダ商館とその周辺の遺構をめぐる

オランダ商館

現在、「平戸オランダ商館跡」は国指定史跡の指定を受け、復元された倉庫に、関連資料などが展示されています。
海辺にたたずむ白い建物は圧巻。
当時の海外との貿易が日本人にもたらした驚きや興奮が伝わってくるようです。

オランダ商館

「平戸オランダ商館」周辺には、他にも、当時のようすを伝える遺構が多く残されています。

オランダ商館

「オランダ埠頭」は、当時オランダ商館の船着き場として使用されていたもの。
潮の満ち引きにあわせて、人々がここから船に乗り降りし、積み荷の上げ下ろしが行われていました。

オランダ井戸

そのすぐ目の前には、「オランダ井戸」と呼ばれる、立派な石枠の井戸が。

オランダ塀

オランダ商館跡の裏手に登る坂道には、30mほどの石塀が続いており、「オランダ塀」と呼ばれています。
この塀の東側に、オランダ商館の倉庫、火薬庫、病室等があったのだそう。

オランダ塀

この分厚い石塀は、その目隠しとして作られたのだとか。

オランダ船錨

平戸市役所の前、幸橋のたもとには、オランダ船の錨も展示されています。
風化した大きな錨から、当時の貿易の様子が伝わるようですね。

海外の技術が詰まった「オランダ橋」

オランダ橋

平戸市役所の脇に架かる「幸橋」は、平戸城と城下町の往来に使用されていた橋。

オランダ橋

江戸時代に埋め立てが行われる以前は、平戸港は、現在より深くまで湾が入り込んでいたため、行き来が不便でした。
この橋が出来ると、お城へ行き来するのに「幸い」なルートとして重宝されたのです。
オランダ商館の建造に携わった日本人石工が、地元の石工たちに伝授した石積みの技術が、この橋の建造に用いられたといわれているため、別名「オランダ橋」とも呼ばれています。

平戸港

南蛮貿易をはじめとする海外交流の拠点として、多くの外国人が行き来し、多くの文化や技術が流れ込んできたことは、当時の平戸の人々にとって、驚きや興奮の連続であったはず。
平戸港周辺に残された、当時の遺構に触れながら、その歴史を紐解く旅に出てみませんか。

法音寺橋

ここから歩いて6分程の場所に、幸橋を架ける前に試作品として造られたといわれる「法音寺橋」が残されています。
西洋の新しい技術を取り入れるため、当時の石工たちが試行錯誤する様子が想像されますね。